ワーママの「働きやすさ」と「働きがい」は違う<私の育休復帰レポ_たきさな子>
私はもう期待されていない⁈
復職した会社は年間150名くらい採用している急成長企業。私には「会社と一緒に成長してきた」という自負があり、産前はそこそこ責任のあるポジションにいたつもりだったので、復帰を切望されていると思っていました。
復職してみると、部署の人員が増員されており、私のポジションは埋まっていました。直属の上司も変わっており、思うように仕事を任せてもらえません。物足りなさを超えて、「私はもう期待されていないんだ」とすごく落胆しました。

ミートキャリアキャリアサポーター たきさな子 プロフィル
もうすぐ3歳になる男児の母。
人材紹介会社の法人営業からキャリアをスタートし、企業人事を7年経験。
息子2歳。0歳8か月で復職。早生まれの保活、0歳復帰とおっぱい問題、独身男性上司との対話、フルタイムへ戻すタイミング、2人目どーする問題などの復帰前後に紆余曲折を経験。現在は個人事業主としてスポーツとHRの仕事にパラレルワークで取り組んでいる。
■産前産後の仕事内容:産前人事→人事で復職したが、復職後3ヶ月後に法人営業に異動
■産前産後の勤務時間:産前9:30~19:00(+残業2時間くらい)→ 産後9:00~17:00の時短勤務→さらに 8:30~18:00のフルタイム
そんな私に気づいた元上司の管理部長が話を聞いてくれ、急な退職者が出たタイミングだったこともあり、営業組織に異動することになりました。
ワーママに配慮してこそいい上司⁈
異動先での仕事は面白かったのですが、次なる壁は上司や職場の「ワーママ」に対する固定概念でした。
私は「もっと仕事をしたい」という意思表示の意味もこめて、復帰半年後にはフルタイムに戻しました。しかし、部署全体に「ワーママってこういうもの」という固定概念があり、配慮して責任のある仕事からは遠ざけるような風潮がありました。
当時の私の毎日は、世にいうマミートラック(マミトラ)そのものでした。
そして、もう二人目を作ってまた育休取る?目指していた管理職はもう諦める?この際、転職する?私は一体どうしたいんだっけ?…と迷いのループ。
心配無用だった子どもの病気や離乳食問題
一方、子どもはどうだったかと言うと、予想に反して心配無用でした。
おっぱい問題は少し苦労しました。復職後1ヶ月くらいは1日2回くらいトイレで搾乳していて、とにかく面倒だった記憶があります。詰まってしまい、乳腺炎にもなりました。
ただ、1ヶ月もすると自然と日中はおっぱいが出なくなり、夜寝かしつけのときだけ出るという都合のよいおっばいに変化!人間の神秘を感じました笑。
マミートラックからの3ステップ脱出
そんな私も復帰1年後には考課面談の目標設定で上司とも目線が合うようになり、上のグレードを目指して頑張ろうという気持ちになっていました。